東京オリンピック(五輪)世代のU-22日本代表GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経大4年)が来季から横浜F・マリノス入りすることが21日、分かった。

近日中にも発表される。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフで、193センチの体格と身体能力を生かしたセービングに加え、足元の技術にも定評がある大型GK。各年代別代表にも名を連ね、6月のトゥーロン国際大会では日本初の決勝進出と準優勝に貢献。2連覇した7月のユニバーシアードにも出場した。

来夏の東京五輪出場も見据える逸材には、横浜や札幌など、複数のJクラブがオファー。オビはかつてクラブ選びについて「出場機会より、お手本となるようなGKがいて、レギュラー争いする厳しい環境があること」と語っており、各クラブの練習にも参加して熟考。現在は負傷離脱中だが、GK朴が正GKとして君臨し、元日本代表GKの松永成立コーチの指導も受けられる横浜が争奪戦を制する形となった。

オビはトゥーロン国際大会決勝でU-22ブラジル代表に敗れた際に、今後について「こういう世界のトップレベルに自分が追いつくためにどうするべきかを考えてやれれば」と話していた。目標とする東京五輪、日本代表へ。川口能活ら数々の名GKを生み出してきた横浜からの飛躍を狙う。

◆オビ・パウエル・オビンナ1997年(平9)12月18日、埼玉県生まれ。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。J2大宮の下部組織を経て中学からJFAアカデミー福島に所属し、流通経大では1年から正GK。193センチ。81キロ。