浦和レッズレディースが3-2でINAC神戸レオネッサに逆転勝ちし、14年以来5年ぶりの決勝進出を決めた。

MF塩越柚歩(22)の蹴った左CKに直接頭を合わせて決勝点を奪った日本代表DF南萌華(21)は「いつもはファーにいくのが好きですけど、この時はニアにいってみようと思って入ったら、ゆず(塩越)から良いボールがきて、合わせるだけでした。みんなの気持ちがこもったゴールだった」と喜んだ。

これでリーグ戦など今季の公式戦で4戦全敗だったINAC神戸相手に3年ぶりとなる勝利を果たし、決勝進出を決めた。森栄次監督(60)は「過去を振り返っても、わりと惜しいというか、先制してやられてしまうというパターンがあった。それでも競れるところまではこれているかなというものがあったので、どこかで勝てるんじゃないかなと私自身、思っていた。今日みたいな大きな大会でそれができたのはうれしく思いますし、成長かなと思っています」と話した。

試合後に行われた第2試合の結果、初優勝をかけて決勝で戦う相手は女王日テレ・ベレーザに決まった。今季のリーグ戦では勝利も挙げている相手だけに決勝も激戦が予想される。この日2点目を挙げた日本代表DF清家貴子は「このままの勢いでいければ今のチームは勝てると思います。リーグ戦を逃したので、皇后杯はとりたいという思いは強い」と力を込めた。