J1浦和レッズのMF柏木陽介(32)が新型コロナウイルスの影響によるJ公式戦中断を受け、今季は「3シーズン制」の意識で臨む覚悟を示した。8日、さいたま市内で非公開練習に参加。練習後、ビデオ通信アプリを通じて報道陣の質問に応じた。

東京オリンピック(五輪)期間以外に急きょ発生した公式戦の中断。3月18日のホームのベガルタ仙台戦が次の公式戦となっているが、再開時期は流動的な状況にある。「試合をやりたいと思う気持ちは強くなっている。でも、いろいろな意味で悲観的になるのは避けたい」とプラス思考の柏木は、2度の中断期間によって「1つのシーズンととらえるのがすごく難しい」と分析。2月16日のルヴァン杯開幕から戦い終えた公式戦2戦をひとくくりにし、五輪中断を挟んだ「3シーズン制みたいになるのかなと思う」ととらえ、一定の緊張感を持続させている。

いずれ再開される公式戦のスタートダッシュを重要視している柏木は「うまく、しっかり入っていけるチームが今年は良いシーズンを送れると思っている」と再開を見据えた。同日は約90分間の練習で紅白戦中心のメニューを消化した。4-4-2布陣のボランチに入り、戦術面の確認に取り組んだ。「おのおの気持ちは難しいし、コンディション保つのは難しいところではあるけれど、中断期間でチームとしてどう取り組み、次の試合に向けて入っていけるかが重要になる」と準備を整えていた。