J3福島ユナイテッドFCは13日、新型コロナウイルスの影響による活動休止から、約1カ月ぶりに福島市内で練習を再開した。

トレーニングは、選手の接触を最小限にするために2グループで時間差をつけながら実施。この日は4月9日の活動休止後、報道陣に練習を初公開し、選手たちは元気な姿を見せた。

まずは体力回復に注力し、グループでボールを使った練習、全体練習と徐々に強度を上げていく。MF田村亮介主将(25)は「サッカーというより体を動かしている感じ。早く相手と当たったりとか激しいプレーを求めている自分もいる。もうちょっとやりたい、というのはある」と率直な思いを口にした。

田村は自粛期間中に海外サッカーや昨季の試合映像を見て自らを奮い立たせ、体力維持へランニングは欠かさなかった。さらに主将としてもほぼ全員の選手と連絡を取り、仲間を鼓舞。現時点で開幕は見通せないが「プロはいつどんなときでも高いモチベーションで、1週間後に試合が来てもいいぐらいの気持ちで練習しないといけない。キャプテンとして率先して引っ張りたい」と力を込めた。

選手の動きと表情を久しぶりに確認した松田岳夫監督(58)は「開幕がいつからなのか見えていないので難しいが、自粛前に戦術的にはかなり詰めてきた。準備期間を経てスタートするにあたってはいいイメージでできる」とチームが積み上げてきたものに自信を示した。【山田愛斗】