藤枝MYFCはホーム開幕戦でSC相模原に敗れ、今季初勝利を逃した。0-0で迎えた後半に3失点。同22分、5季ぶりにチームに復帰したFW大石治寿(30)のゴールなどで2得点を返したが、2-3で惜敗した。昨季、1試合平均1失点以下の守備は今季、2試合で計5失点。チームは2014年以来、6シーズンぶりの開幕連敗となった。

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藤枝がまたしても初勝利を逃した。0-0で迎えた後半に守備が崩壊。立ち上がりに連続失点すると、同18分には自陣左サイドを崩されて3失点目を喫した。石崎信弘監督(62)は「前半にいい形を作れていたけれど、後半立ち上がりに失点したことが痛かった」。チャンスを逃し、ミスから先制点を献上。流れをつかみかけていた試合で自滅した。

昨季はリーグ3位タイの31失点と堅守が武器だった。しかし、今季は開幕2試合で5失点。指揮官は「攻めている時のバランスが良くない」と分析した。チーム戦術は攻撃時に人数をかけるが、守備が手薄になるリスクもある。ボールの失い方とカウンターを受けた場面での守備が、次戦への課題となった。

ただ、光明もあった。後半22分にはゴール前の混戦からFW大石が右足で押し込み、今季初ゴールを挙げた。5シーズンぶりに復帰した点取り屋が待望の1発。藤枝では2015年11月以来、1685日ぶりのゴールだった。

11日の次戦は、ホームでYSCC横浜と対する。大石は「次は勝ち点3につなげられるように貢献していきたい」と気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】