今季昇格した横浜FCは、3年連続タイトルを獲得している川崎フロンターレに1－5と完敗した。

タイトルチーム相手に、横浜FCは一歩も引かず、川崎Fの激しいプレスをかわしながら、後方からボールをつなぎ攻撃を組み立てた。後半30分までは1－1と大善戦した。ただ、相手を守備に回らせて疲弊させ疲れたところを狙って終盤に得点を奪いに行くのは川崎Fの強さ。下平監督は「小林選手、三笘選手が入って流れを変えられたのは事実。そこはフロンターレの力を認めたい」としながらも「途中までは素晴らしいゲームをしていたと思う。結果だけ見るとネガティブですけど、内容を見ていれば、ポジティブが多く得られたので。全体としては前に進めるゲームだった」と振り返った。

善戦したが、パススピードやトラップやターンの技術、寄せのスピードなど力の差は歴然だった。若き2トップのFW斉藤光毅（18）とFW一美和成（22）がゴール前で脅威になるシーンはほとんどつくらせてもらえなかった。ただ、斉藤はカウンターの場面で得意のドリブルを披露し、相手DF谷口、車屋と日本代表経験のある相手を抜き去る場面もあった。J1トップとの勝負に斉藤は「基本的にまだまだだなという感想。個の部分では少しだけですけどやれた部分があった。そこはもっと自分の強みとしてやって出していければ。ただ、チームとして、個人として、回されたり球際で相手ボールにされていたので。そういうところはもっともっと改善したい」と刺激を受けていた。【岩田千代巳】