ウィズ・コロナ時代のJリーグのあり方について、鹿島アントラーズでテクニカルディレクターを務めるジーコ氏(67)が「クラブの経営状況をみんなが理解して、生き延びていかないといけない」と危機感を示した。

ジーコ氏は7月下旬にブラジルから再来日し、14日間の隔離期間を経て4日にチームに合流。6日、オンライン取材に応じた。

先の読めない新型コロナウイルスの影響について「サッカー以外の業種でも収益が減る。スポンサー企業も試合放映がなければ露出が低下し、減額の動きになるのは当たり前。クラブの収益もそのぶん減っていく」と、連鎖的にクラブ経営にダメージを与えることを説明した。

その上で「今後は今までもらっていた金額がもらえない時代なのだと認識しないといけない。そうしないとこの業界を衰退させることになる」と、選手へ年俸が下がることへの理解を求めた。苦しいのは選手やクラブだけでなく、地域やスポンサー企業など、チームにかかわるすべての人たちも同じ。「クラブに関わるいろんなプロフェッショナルが減給されていくと思う。それを理解して、みんなで生き残っていかなくてはいけない」と、ステークホルダーと手を取り合って生き抜く必要性を訴えた。