ヴィッセル神戸三浦淳寛監督(46)が2日、リハビリ中の主将MFアンドレス・イニエスタ(36)の復帰時期について「100%の状態で戻ってきてほしい」と、慎重に見極めることを明言した。神戸市内での練習後、オンライン取材に応じたもの。

イニエスタは昨年12月、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で右大腿(だいたい)部を負傷し手術。全治4カ月と診断され、順調なら4月が復帰のメドになる。

三浦監督は「そんなに時間はかからないと私は思うが、いつに復帰するかが正直今は言えない。ボールを蹴っている姿、走っている姿は非常に調子がいいように見える。まずは、しっかり治すのが大事」と説明。5月に37歳を迎え、同じけがや痛みの再発は、今後の選手生命にも影響するため、あくまで慎重に判断することになる。

幸いにも神戸は現在、開幕から3勝2分け1敗と好調で、若手や新戦力の台頭もある。今後はケニア人のFWマシカら新外国籍選手も合流するプラスの材料が多い。

「イニエスタは主将で欠かせない存在。(以前より)前向きで、神戸のために力になりたいと言ってくれている」とエースの心意気を受け止めた上で、指揮官は「それ(復帰)までに我々がやることは明確で、元気な選手たちがチームコンセプトを頭にたたき込んで、攻守の連動性を理解する必要がある」と、チームの底上げの必要性を強調した。

神戸は3日にベガルタ仙台戦(ユアスタ)に臨む。【横田和幸】