J2東京ヴェルディがMF小池純輝(34)の2ゴールなどで快勝。小池はJ2トップタイの今季通算10ゴールとし、開幕前に目標としていた2桁得点を早くも達成した。

1点を追う前半24分。DF山口の左クロスをFW山下が逆サイドで折り返し、ゴール前の小池が右足で押し込んだ。

東京Vは後半23分にMF井出の今季初ゴールで勝ち越し。すると同28分にまたもや山口の左クロスを、小池が今度は頭で決めた。

前節磐田戦では0-2で完敗。ボールを保持しても、ゴールへ向かう姿勢が見られない東京Vの悪いクセが出てしまった。

「ゴールを目指さない、熱量がないというところが歯がゆかった。その辺のところをどうスイッチを入れていくか」と考えた永井監督は、今週のミーティングの冒頭でラモス瑠偉氏の映像を流した。

「背番号10をつけて戦うところ。攻撃、ゲームメーク、取られたらスライディングして奪い返す。あの映像を見て選手たちが我々のやりたいサッカーの意味、意図を理解してくれた。ラモスさんの背中を通してみんなが何かを感じてくれて、ピッチで表現してくれた」。これで勝ち点21で暫定9位に浮上。永井監督はたくましく戦った選手たちのメンタル面での向上をたたえた。