3年ぶり4度目出場のC大阪は、過去2度優勝の広州FC(中国)に2-0で白星発進を飾った。相手は国内リーグ優先のため、平均年齢19歳という事実上の3軍メンバーで参加。実力差は歴然ながらC大阪は前半のMF奥埜、後半のDFチアゴの計2得点と控えめな内容で制した。初優勝を目指し、27日の第2戦は傑志(香港)と対決する。

C大阪は先発の平均年齢が29歳で、J1リーグとほぼ変わらない主力で臨んだ。逆に広州FC(広州恒大から名称変更)の登録はユース勢中心に、16~22歳までの平均19歳。コロナ禍でもあり、ほぼ同時進行される国内リーグを優先させ、元イタリア代表DFのカンナバロ監督も不参加という事実上の3軍メンバーだった。後半途中に投入された39歳FW大久保は、自分の長男と同じ学年の若手らと激しくぶつかった。

レビークルピ監督は「初戦の難しさもあったが、大切なゴールを決められた。相手は若いぶん球際は激しく、最後まで走ってきた」と振り返った。球を約7割保持して圧倒的に攻め込んだが、俊敏な守備に手を焼いた。先制点の奥埜は「(自分も)1点取って勝つことができた。(次戦へ)全員で勝てるように準備したい」。過去最高はレビークルピ監督が率いた11年のベスト8。決定力の課題は残るが、アジア初制覇へ最低限のスタートは切った。

◆ACL東地区1次リーグ 日本勢はC大阪、名古屋がタイで、川崎F、G大阪がウズベキスタンでの集中開催に臨む。各組1位と、2位のうち成績上位3チームの計8チームが決勝トーナメントに進む。1試合の交代は5人まででVARは準々決勝から採用。