鹿島アントラーズがパリ五輪世代のMF荒木遼太郎(19)の2得点などで徳島ヴォルティスを下し、3位に浮上した。

前半5分、荒木がペナルティーエリア中央に進入しようとしたところファウルを受け、ゴール正面19メートル地点でフリーキックを獲得。キッカーの荒木が右足を振り抜き、壁の相手に当たりゴールに吸い込まれた。後半35分にはゴール正面で縦パスを受け右足で決めた。荒木は5月26日のC大阪戦以来、8試合ぶりの得点で、今季8得点。

荒木は東福岡高から加入したプロ2年目。今季から鹿島のレジェンド、柳沢敦氏が付けた背番号13を背負い、開幕から3戦連続ゴールで存在感を示した。170センチと決して大柄ではないが、相手に当たられない絶妙な立ち位置でボールを引き出し、1タッチで好機を演出するパスを供給し、鹿島の若き司令塔だ。ホームでしっかり勝ち点3を手にし、常勝・鹿島の定位置に近づいてきた。