東京五輪代表の鹿島アントラーズFW上田綺世(22)が20日、21日のアウェー神戸戦に向けオンラインで取材に応じた。鹿島は18日に天皇杯でアウェーで長崎戦を行い、鹿島には戻らず遠征を続けて神戸に向かっている。

対戦する神戸は今夏に、W杯ロシア大会日本代表のFW大迫勇也、武藤嘉紀が加入。上田は大迫を尊敬しており、A代表とU-24代表の強化試合でも、大迫の一挙手一投足を観察していたほど。大迫が鹿島戦に出場するかは不透明だが、所属する神戸との対戦に「明日は対戦相手。鹿島が勝つために、ということを僕は表現したいと思っている」と話す。その上で「盗めるところは全部盗みたい。日本でトップトップのFWの選手だと思いますし、体の使い方だったり、世界でも、かなり高いレベルにある。盗める限界はありますが、自分なりに自分の体でできる範囲で落とし込んで、学べるところは学びたい」と尊敬の念を口にした。

鹿島は現在、3連勝中。勝ち点41で並ぶ神戸との戦いに「上位に食い込むには勝つ必要がある。ここで、もう一踏ん張りして順位をキープすること、上位を目指す上で、1つ1つ勝利を積み重ねることが大事」と意欲を見せる。鹿島のユニホームを着ることに「サポーターの思いもあるし、チームの歴史もあるし、背負うものは日本代表に負けず劣らずある」と重みを口にし「僕のプレー、体で表現できたら。それが結果の形になればもっといい。点を取ることにこだわりながら、チームとしての勝利を多くもぎとりたい」と鹿島のFWの責任を全うする覚悟だ。