鹿島アントラーズがパリ五輪世代のMF荒木遼太郎(19)のプロ初のヘディング弾などで横浜F・マリノスを2-0で下し、3位に浮上した。

前半15分、MF土居が右サイドからの上げたクロスをゴール前に走り込み、頭で合わせ今季9得点目を決めた。

東福岡高から加入しプロ2年目。昨季は右足で2得点。今季は前節まで右足で7得点、左足で1得点だった。J1通算11点目での頭での得点に「ピンポイントで来て合わせるだけだった。(クロスの)ボールの滞空時間が長く感じたけど決められて良かった」と照れた。

昨季はサイドでの起用が多かったが、今季はトップ下が主戦場。「ゴールに近いし、ゴールを決めたり、アシストをするのが大事。プレーの幅、選択肢も広がって、試合を重ねていくうちに自信もどんどんついてきた」と話す。今季は9得点5アシストで、94年の城彰二以来の19歳シーズン2ケタ得点も見えてきた。パリ五輪への思いは強い。トップ下では東京五輪にも出場したMF久保建英もいるが「チームでどんどん結果を出し続けていきたい」と鹿島での活躍を誓っている。【岩田千代巳】