湘南ベルマーレの新指揮官に就任した山口智監督(43)が9日、初陣となる11日のアウェー大分トリニータ戦に向けオンライン取材に応じた。初陣に向け「不思議な感じ」とし「やること、選手との接し方も変わらないつもり。覚悟を持ってこの職に就いた。前向きなところしかない。緊張は特にありません」と話した。

ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表に招集されたGK谷晃生(20)は、カタールから帰国し既に合流しているという。指揮官は「元気に帰ってきて。移動の疲れは多少あるとは思いますが、いつもと変わらずモチベーションを高くやっている」と明かした。代表期間中に指揮官が交代したが、ミーティングの映像を共有するなど、離れていてもチームの方向性の意識付けはしてきた。谷は、東京五輪直後の8月9日の鹿島アントラーズ戦にも先発し驚かせている。山口監督は「全員が(試合に)出られる状況」と準備が整っていることを示唆した。

監督に就任後、選手には球際の強度や切り替えの速さ、ポジショニングの重要性を説いてきた。「今までできたこと、やらなければいけないことを、もっとクオリティー、意識を上げる。特に頭の中の考えるスピード、準備は強調しています。選手は反応良くやってくれて変化は見られている」と手ごたえを口にする。残り11試合。残留争いに「選手には思い切ってやってもらいたい。僕もその覚悟で送り出す準備はしている。残留争いは急には抜け出せない。1歩1歩やっていくこと」と話した。