元サッカー日本代表で現清水エスパルスジュニアユースU-15の市川大祐監督(41)が、地元小学生の“先生”になった。クラブは19日、教育サポート事業「エスプラス」を静岡市立千代田東小で開催。講師を務めた市川監督は、5年生100人を対象に「サッカーと勉強のつながり」をテーマに授業した。

授業では、PKのシュートがGKに届くまでの時間を計算する算数の問題や、体の仕組みに関する理科の問題などを出題。実演を交えながら児童たちと交流した。市川監督は「楽しく学んでもらえたら。目の前のことに興味を持って勉強することは大切だと思います」と話した。

最後には質疑応答の時間が設けられ、夢に向かって努力することの大切さを伝えた。児童から「現役時代に最もうれしかったこと」について問われると「W杯出場はサッカーを始めた時からの夢で、かなうと信じてボールを蹴り続けました。皆さんも今の自分ができることを一生懸命に頑張って下さい」と訴えた。日本代表最年少出場記録(17歳322日)を保持し、2002年W杯日韓大会にも出場した、地元のヒーローの言葉に子どもたちも熱心に耳を傾けた。

授業を終えた市川監督は「地域にエスパルスの存在を知ってもらうための大切な機会だと思う。こうした活動を今後も続けていきたいです」と希望した。【古地真隆】