30日のYBCルヴァン杯決勝は、名古屋グランパス-セレッソ大阪のカードで実施される。

決戦前日の29日、会場の埼玉スタジアムで公式練習が行われ、その後、C大阪は今夏に約10年ぶりに古巣復帰した元日本代表MF乾貴士(33)らが公式会見に臨んだ。乾との主な一問一答は次の通り。

-決勝を前に本番の会場で練習を終えた

乾 緊張感もありつつリラックスして、いい準備ができた。自分自身はスタジアムを眺めて明日、ここでゴールできれば気持ちいいんだろうなと思いながらやっていた。

-4年前の優勝時はスペインでプレーしていた

乾 C大阪に帰ってきたからには、サッカー人生で1回はタイトルを取ってみたかった。ただ、こんなに早くチャンスが来るとは思っていなかったので、みんなに感謝している。4年前はスペインでテレビで見ていてうらやましかった。チーム一体になって、みんなと喜びを分かち合いたい。

-24日のJ1リーグ、横浜Fマリノス戦では約10年ぶりのゴールを決めた

乾 あれはラッキーなゴールだったが、ゴールはゴール。うれしかったし気持ち良かった。あのためにサッカーをやっているなと思ったが、ゴールは誰が取ってもいい。自分が取れるにこしたことはないが、勝てるようにやりたい。

-名古屋の印象は

乾 リーグでも失点が少なく、データも出ている。ただ、僕の中では攻撃で個々の能力が高い印象なので、どう止めるかが大事。もちろん(昨季までC大阪に在籍した柿谷)曜一朗もそれ以外の選手もそう。曜一朗だけでないのがやっかい。マテウス選手、前田選手、稲垣選手ら攻撃力が高いので、1人だけチェックしてても意味がない。

-乾選手が登録の問題で欠場しても、27日天皇杯準々決勝で名古屋に勝った

乾 天皇杯はリーグ戦、ルヴァン杯で出場機会の少ない選手が活躍してくれたのがうれしい。練習から腐らずやっているのを見ているのでうれしかった。公式戦でメンバーが替わっても、チームが連勝できたのは勢いがつくし、あの勝利はでかかった。次は僕たちの番。優勝してチーム全員で喜びたい。

◆ルヴァン杯決勝 90分間で勝敗が決まらない場合、30分間の延長戦を行う。それでも決しない場合はPK戦に突入。優勝は賞金1億5000万円、Jリーグ杯(チェアマン杯)、準優勝は賞金5000万円など。