涙があふれ出た。“らしさ”も忘れなかった。契約満了に伴い、今季限りで浦和レッズを退団する元日本代表DF槙野智章(34)が17日、オンライン会見に臨んだ。「監督になって、帰ってきたい。(日本ハム)新庄さんが野球界で盛り上げてくれている。サッカー界で、あの指揮官を見たいと思ってくれるような監督になって戻ってきたい」と目を真っ赤にして笑った。「監督槙野見たいですか? いろいろな仕掛けできればと思います」。自分なりのBIGBOSS像を思い描いた。

在籍10年。広島の下部組織出身で広島でプロデビュー。生え抜きではないが「このクラブで引退したかった」と涙は止まらなかった。「まさか自分がという思いはありました。浦和相手に、違うユニホーム着てプレーする姿は僕も想像つかない」。現役続行への気持ちを持ちつつ「整理できていない」が本音だった。女優高梨臨との結婚も浦和での日々があったからこそ。「1試合2ゴールの条件を突きつけて、達成できたからデートにこぎつけて、結婚できましたから」と懐かしんだ。「(浦和に)リーダーというか、そういう選手が出てくればいいなって心配しています」と寂しそうに言った。新たな道で、笑顔の槙野を届ける。【栗田尚樹】