第100回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。2年ぶりの全国制覇を目指す静岡学園は、29日の1回戦で徳島商と対戦(千葉・フクアリ、午後2時10分)。日刊スポーツ静岡版では「静岡学園 2年ぶり頂点へ」と題して、チームの顔触れを連載する。

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GK古館幸真(こうしん、3年)には明確な目標がある。「将来はフットサルで日本代表を目指したい」。高校卒業後は多摩大(東京都多摩市)に進学予定。フットサル部への入部を希望している。同大は2019年の全日本大学フットサル大会で優勝した強豪。古館は「全国選手権でサッカーは最後になる。悔いのないようにやりたい」と抱負を口にした。

10~11日には、フットサルU-18日本代表のGKキャンプに参加する。サッカー部所属の選手では異例の選出だ。「いろんなことを学んで選手権に生かしたい」と前向きだ。

チームでは控えに甘んじているが、スタメン奪取をあきらめていない。170センチとGKでは小柄だが、瞬発力で弱点をカバーしている。キック精度も高く、攻撃の第1歩となるパスを狙っている。全国大会を見据え「練習からアピールして試合に出たい」と意気込んだ。【神谷亮磨】

◆古館幸真(ふるだて・こうしん)2003年(平15)10月25日、静岡市生まれ。小1からジョガドールFCでサッカーを始め、静岡学園中サッカー部に所属。家族は両親、兄、弟。170センチ、65キロ。血液型AB。