J1内定者7人を擁し、関東覇者の流通経大が、延長の末、新潟医療福祉大を下し、ヒヤヒヤで初戦を突破した。

前半11分に先制を許し、その後も攻め続けるが1点が遠い。後半30分にサガン鳥栖内定のMF佐藤響(4年)のゴールで同点に追いつき延長戦へ。延長で、流通経大が浦和レッズ内定のDF宮本優太(4年)のヘディングで勝ち越し、苦しみながら勝利をつかんだ。

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試合後、中野雄二監督は「先制されても、選手たちが慌てることなくプレーしてくれた」と振り返った。3回戦からは昨年、流通経大でコーチを務め、今年は京都サンガをJ1昇格に導いた曹貴裁監督がベンチ入りする。中野監督は「13日から来てくれる。ベンチに座ってもらいます」と明かした。先制点を挙げた佐藤は「士気が上がる大きい存在」と、曹氏の合流を心待ちにしている。

昨年の冬の全国大会では、流通経大は法政大に敗れ涙をのんだ。中野監督は「法政に負けたのがとても悔しかったみたいで」と、法大は2回戦で敗れたものの、曹監督の思いを口にした。昨年手に出来なかった冬の日本一をつかむ舞台は整った。