セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)は11日、改めて今季限りで現役を引退するFW大久保嘉人(39)の花道を飾る覚悟を示した。

4大会ぶりの優勝が懸かった12日の天皇杯準決勝浦和レッズ戦(埼玉)に向け、この日、取材対応した指揮官は「嘉人もこの1週間、非常にアラート(油断せず)に準備してくれ、好調を維持してくれている」と、公式戦3戦連続の先発起用を示唆。「優勝につながるように頑張りたい」。クラブとして初使用する、新装された国立で日本一になる意欲もにじませた。

大久保が国見から01年にC大阪入りした際、小菊監督は下部組織のコーチだった。以後21年間、兄貴分として交流してきた。今季のJ1ホーム最終戦後、小菊監督がサポーターに宣言した「大久保嘉人を、無冠のまま引退させるわけにはいきません」は、クラブ史に残る名せりふ。小菊セレッソが、魂のサッカーで大久保の最後に花を添える。