世界が注目する“グルグル円陣”の高川学園(山口)が、14大会ぶりにベスト8進出を決めた。

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0-0の後半ロスタイム。左CKからの流れで、途中出場のMF西沢和哉(3年)が、押し込んだ。「2021年、『成長しない』と言われていて、とても悔しくて。2022年最初の試合でこういう形で得点を決められて良かった」と笑顔を見せた。

勝敗を決めたのは“シンプル”なセットプレーからだった。それまでの流れは“おとり”だった。前半39分の右CKは5人が円陣をつくった。後半33分の右CKは円陣はつくらず、6人が距離を取った。同38分は右CKに対し、4人が1列に並んだ。前の選手の肩に両手を掛け、そこから動きだした。後半ロスタイムの右CKは、6人で円陣をつくった。得点の場面は、その流れから獲得した左CK。円陣、隊列をつくらず、シンプルなセットプレーで、待望の決勝点がうまれた。江本監督は「やりづらい部分もありましたけど、すごく相手も警戒してきているんだろうなと思ったので、逆にオーソドックスなセットプレーの仕方でも良かったかなと思っています」と手応えを口にした。

高川学園は初戦となった1回戦の対星稜(石川)で、世界の目をくぎ付けにした。FKで5人が円陣をつくり、グルグルと回転し、先制点を奪取。その模様はSNSなどで、世界中に一気に広まり、大きな反響を呼んだ。2回戦の対岡山学芸館(岡山)では“アレンジ”を加えた。FKで、円陣を2個に増やし、決勝点を奪っていた。この試合ではオーソドックス、シンプルなセットプレーで勝利を奪取。「世界の高川学園」を発信し続ける。

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