全日本U-15フットサル選手権が三重県で8日に開幕する。北信越代表として男子は長岡ジュニアユース(JY)FC(第1代表)、エフスリージュニアユース(第2代表)の2チームが、女子は長岡joias(ジョイアス)が出場する。長岡JYFCはパスワークと攻守の切り替えの速さを武器に大会最多6度目の日本一を目指す。長岡joiasは足元の技術を生かしたスピーディーな突破からの攻撃で初出場初優勝を狙う。男女とも1次リーグ戦を戦い、10日に上位4チームでの決勝ラウンドが行われる。

北信越大会3連覇で全国出場を決めた長岡JYFCは個人技と巧みなパスワークで狭いエリアを打開し、相手ゴールに襲いかかる。「ボール1つ分パスが通るなら、そのスペースは狭くない」と練習場に山崎太一監督(40)の声が響く。一瞬のひらめきと状況判断でパスを回し、ボールを失った瞬間に相手へプレッシャーをかける。攻守にアグレッシブな姿勢は開幕を控え、キレを増している。

フットサル専門チームではなく、専門の練習も行っていない。11人制サッカーでサイドバックを務める主将の遠藤琉晟(柏崎二中3年)は「コートが狭くても気にならない。フットサル専門チームとの対戦が続くが負ける気は一切ない」と言い切る。栖吉小1年から長岡JYFCに所属するGK加納崇雅(栖吉中3年)は「自分にとっては9年間の集大成だし、このメンバーでの最後の大会。声とセーブでみんなを支え、優勝して笑顔で次のステップに進みたい」と意気込む。

昨年は2勝1分けながら得失点差で1次グループリーグ2位となり、各グループ1位が進む決勝ラウンド進出を逃した。山崎監督は「たくさんゴールを取ってしっかり守る。シンプルだけど、そこを徹底して勝ち上がりたい」。6度目の日本一へ向けた戦いが幕を開ける。【小林忠】

◆全日本U-15フットサル選手権 男子は第27回、女子は第12回。男子は16チームが出場し、1次ラウンドは4グループに分かれリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝ラウンド進出。女子は9チームが出場し、1次ラウンドは3グループに分かれリーグ戦を行い、各グループ1位に、成績上位1チームを加えた4チームが決勝ラウンドに進む。