3季ぶりのJ1となるジュビロ磐田は10日、磐田市のヤマハスタジアムで新体制発表記者会見を行った。この日は伊藤彰新監督(49)と新加入7選手が出席。浦和レッズから期限付き移籍で加入した元日本代表FW杉本健勇(29)は「死ぬ気で頑張りたい」と強い決意を口にした。

目玉補強の杉本が再起を誓った。磐田での背番号は「9」。元日本代表FW中山雅史氏(54、現磐田トップチームコーチ)が現役時代につけたエースナンバーを背負うことになった。覚悟を持って決断した移籍は「ラストチャンス」と位置付けている。浦和に加入した19年以降は不本意な結果が続き、昨季はシーズン途中に横浜F・マリノスへ移籍。杉本は「ここ3、4年はふがいない結果。もう若くないし、ここで全てを懸けるつもりできた」と語気を強めた。

目標は「15点は取りたい」と宣言。日本代表復帰への思いも移籍を決断した理由の1つだった。C大阪在籍時の2017年にはJ1で22得点をマーク。活躍が認められ、日本代表の一員としてW杯アジア予選にも出場した。所属クラブで目に見える結果を残すことの重要性は理解している。杉本は「チームで活躍、爆発しなければ代表にも呼ばれない。必ず戻りたいし、そういう思いでプレーしたい」と表情を引き締めた。

伊藤新監督を迎えたチームは11日に始動する。得点源として期待されている即戦力は「僕に求められているのはゴールだと思う。そこを見せられるように頑張りたい」。再ブレークを懸けた勝負の1年が始まる。【神谷亮磨】