モンテディオ山形はジェフユナイテッド千葉とスコアレスドローに終わり、2連勝を逃した。

主導権を握りながらも、守備的に臨んできた相手を崩せずに無得点。しかし、開幕3試合で計1失点と堅守は健在だった。ピーター・クラモフスキー監督(43)は、ゴールを奪えなかった理由について「時間がなくなってしまったから」とした上で「相手チームは試合終了の笛が鳴って安心したと思う」と攻撃的な姿勢を貫いた選手たちをたたえた。

フクアリでは4年間無敗(2勝2分け)も、勝てなかった。前半3分にMF横山塁(22)がファーストシュートを放つと、同6分にはDF木村誠二(20)がヘディングで狙い、序盤から立て続けに攻めた。後半15分にはCKの流れから波状攻撃。CKは千葉の3倍以上となる10本もあったが、チャンスを生かせなかった。

試合終盤にはカウンターでピンチを招いたが、木村がスライディングで防ぎ、2試合連続無失点で終えた。木村は90分を振り返り「ジェフはかなり引き込んでの守備で、後ろに残る人数もセンターバック2人だけにしたり、攻撃に厚みを出そうとしたが、なかなかうまく組み立てられなかった」と無得点に終わったことを悔やんだ。

細かいパスをつないでゴールへの道筋を描いた。クラモフスキー監督は「全体的にいいパフォーマンスだった。試合をコントロール、支配でき、ほかの日なら数点は取れていたかもしれない。自分たちのフットボールはできていた」。次節12日は、アウェー4連戦の最終戦で甲府と対戦する。次こそ勝ち点3をつかみ、いい流れでホーム開幕戦を迎える。【山田愛斗】