静岡県ユース選抜は、1-2で日本高校選抜に敗れた。格上からの金星を逃したが、意地は見せた。

2点を追う後半ロスタイム。途中出場のMF斎藤晴(はる、17=JFAアカデミー福島)が左クロスを右足で合わせ、ネットを揺らした。「負けていた。少しでも流れを変えたかった」。同点弾を狙う時間は残されていなかったが、一矢報いるゴールで会場を沸かせた。

この日、日本高校選抜で2得点を記録したFW福田師王(しおう、17=神村学園)とは、U-16日本代表でプレーを共にした。斎藤晴は「さすがのプレーだった。『自分も負けていられない』と思った」と、戦友から刺激ももらった。

所属するJFAアカデミー福島は、今季から高円宮杯U-18プレミアリーグに復帰する。2015年以来となる舞台に向け、斎藤晴は「目標の残留を達成できるように、自分がチームを引っ張っていきたい」と話した。【前田和哉】