バロンドールを目指すパリ・オリンピック(五輪)世代が躍動した。北海道コンサドーレ札幌が京都サンガFCを4-1で下し、C組首位タイに浮上した。高卒2年目の188センチの大型FW中島大嘉(19)が2発を決めた。

1-1の後半22分に勝ち越し弾、3-1の同43分にダメ押し弾を、ともにヘディングで奪った。今季公式戦初先発に発奮し、チームに今季ホーム初勝利をもたらした。J1歴代通算最多191得点の記録を持つFW大久保嘉人氏(39)の国見高の後輩が、存在感を示している。

<中島大嘉伝説>

▼ハーランド? ドルトムントのノルウェー代表FWのパワフルなプレーに、その姿を重ね合わせる声もあるが、本人は「和製ハーランドじゃなくて地球製中島大嘉って言われるように頑張ろうって思った」。

▼ウェア? 4月7日に、浦和戦(同2日、札幌ドーム)での迫力満点のプレーをJリーグ公式ツイッターが動画とともに紹介。その中で、「ヘディング、ダッシュ、二人をなぎ倒す…(中略)ジョージウェアばりのスケールがデカすぎる迫力追っかけ」と、あのリベリアの怪人、現同国大統領にたとえてしまう。

▼バロテッリ? 背番号45は、ピッチ内外で規格外のプレーをみせるあのイタリアの悪童を思い起こさせる。4+5がストライカーの象徴9番になることなどが本家がこだわる理由だが、中島はもっとシンプル。札幌の公式サイトによると「45って、なんかかっこよくないですか」。

◆中島大嘉(なかしま・たいか)2002年(平14)6月8日、ワールドカップ(W杯)日韓大会の1次リーグの期間中に大阪府で生まれた。小学時代はアイリスFC住吉、中学はリップエースと大阪のクラブから、長崎・国見高へ。昨季はJ1リーグ3試合0得点。ルヴァン杯4試合1得点。50メートル走は6秒0。188センチ、77キロ。