17位に低迷するヴィッセル神戸吉田孝行監督(45)が2日、3日の京都サンガ戦(サンガS)に向けたオンライン取材に応じた。

残り9試合。J2自動降格圏脱出のために、勝ち点2差の15位京都との一戦は絶対に負けられない。

8強で敗退したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)からの中断明け初戦になる吉田監督は「自分たちが負けたら、厳しい状況になると選手は分かっている。この京都戦にすべてを懸け、勝ち点3を持って帰る」と意気込んだ。

ACL期間中に故障離脱したMFイニエスタ、FW大迫については「状況は変わっていない」と説明。依然として別メニュー調整をしいられ、欠場が続く見通しだ。右膝の負傷で長期離脱していたDF菊池は徐々に回復しているといい、近く復帰するとみられる。

神戸は8月13日の北海道コンサドーレ札幌とのリーグ戦、同18日の横浜FマリノスとのACL決勝トーナメント1回戦も制し、攻守に鋭い動きが戻りつつある。

吉田監督は、大黒柱の2人が不在であっても「いる選手の特長を、より生かそうと意識してやっている」とし、長短パスの使い分けや3バックの導入も視野に準備している。

京都とは前回4月のホーム戦で1-3と完敗。その試合はイニエスタ、大迫がフル出場しており、今回は神戸の新たな戦い方を示す重要な一戦になる。