コンサドーレ札幌はセレッソ大阪に2-1で逆転勝利し、3試合ぶり白星を挙げた。連敗は2で止まった。後半開始から投入のMF青木亮太(26)が土壇場で勝利を呼び込むゴールを決めた。1-1の後半ロスタイム4分、ペナルティーエリア手前から右足を振り抜いてミドルシュート。決勝ゴールを奪った。ヒーローインタビューで「本当に勝ち点3をつかめて良かった。やっぱりゴールが欲しいと思っていた。めちゃくちゃうれしかったし、(試合終了の)笛が鳴った後すごく安心した」と喜んだ。

今季3試合ぶり5得点目で昨季の4得点を上回るJ1シーズン自己最多を更新した。「まだまだ積み上げていきたい」と満足はしない。本拠地での勝利は6月26日G大阪戦(1○0)以来2カ月ぶり。2連敗して過ごした2週間を気持ちの面で「難しかった」と振り返る。立て直し、集中し、臨んだ試合で結果を出した。

今節は攻撃の核となるFW小柏が左太もも裏、チームのまとめ役のMF宮沢が右アキレス腱(けん)の負傷で欠場したが、踏ん張った。勝ち点は31となり、暫定12位に浮上。負ければ3日の他カードの結果次第では、J2との入れ替え戦圏16位に後退する可能性もあったが、回避した。「この勝ち点3はすごく大きい」。だが、残留に向けてまだまだ安心はできない。「しっかりここから巻き返せるようにチーム全体で戦っていく」と宣言していた。【保坂果那】

○…FWキム・ゴンヒがJリーグ初得点を決めた。後半開始から投入され、1点を追う同41分。MFシャビエルからのクロスに頭を合わせてヘディングシュートで同点に持ち込んだ。今夏加入し、デビュー2戦目での1発。「すごく気持ち良かった。でも次の試合に集中したい」と浮かれることはなかった。

▽3試合ぶり勝利を挙げたペトロビッチ監督(64) こういう戦いで先に失点すればブーイングされてもおかしくない展開だったが、サポーターが選手たちを鼓舞し、勇気づけ、最後まで戦ってくれた。今日の勝ち点3はサポーターにささげたい。

▽青木の決勝ゴールをアシストしたMFスパチョーク 自分がシュートするより、パスした方がゴールの確率が高いと思った。ロスタイムで点を決められて素晴らしい雰囲気だった。自分もうれしいし、チームが勝利できて良かった。

▽後半途中出場し、左膝のケガから5試合ぶりに復帰したMF金子 久しぶりでめちゃくちゃキツかったけど、交代選手が流れを変えないといけない。今日出たサブの選手はしっかり試合に入れて良かった。今日の勝利は非常に大きいけど、残留争いから抜け出すためには次の試合が大事。

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