残留争いを繰り広げる京都サンガと、ヴィッセル神戸が「関西ダービー」で対決した。

京都は開始40秒でMF松田が先制弾。相手DFを背負いながらMF武富からパスを受けると、反転して左足で決めた。湘南時代の20年以来のJ1でのゴール。松田は「あれで勢いがついたと思う」と振り返った。

前半9分にはFW豊川が右足で押し込み2-0とした。

神戸は主将のMFイニエスタとFW大迫がベンチ外。後半開始10秒の決定機をMF佐々木が外し、後半途中には退場者も出して痛恨の敗戦となった。

京都にとってはクラブの生みの親でもある名誉会長の稲盛和夫さん(享年90)が亡くなったことが公になってから初めての公式戦。

ベンチには「INAMORI」の名前が入った背番号「90」のユニホームが掲げられ、ゴール裏には「温かく見守り下さい」などと記された横断幕があった。

曹貴裁監督はハーフタイムに「俺たちのためだけじゃなく、稲盛さんのためにサンガスタイルを見せつけるぞ」とゲキを飛ばした。

京都は天国の恩人にささぐ7戦ぶり勝利で13位に浮上した。