サンフレッチェ広島が、Jリーグ発足後6度目の決勝戦も敗れた。前身東洋工業時代以来、53大会ぶり4度目の優勝に王手をかけながら、J2ヴァンフォーレ甲府に延長PK戦の末に屈した。

1点を追う後半39分、広島はMF川村の同点ゴールが生まれた。迎えた延長後半終了間際、広島はMF満田が自身が得たPKを蹴るが、甲府のGK河田に阻止され、勝ち越しに失敗。突入したPK戦は、同点弾の川村が唯一外した。

森保一監督時代にJ1で優勝3度を誇っている名門広島は、Jリーグ発足後の天皇杯は95、96、99、07、13年度に続き、今回で6度目の決勝進出だった。過去5戦はすべて完封負け。この日は初めて得点したものの、負の歴史は変えられなかった。

就任1年目のドイツ人ミヒャエル・スキッベ監督(57)に率いられ、屈指の攻撃的なスタイルでリーグ戦はここまで3位。ルヴァン杯は22日のセレッソ大阪との決勝に進んでおり、初優勝を目指す。

広島は天皇杯、ルヴァン杯のカップ戦両大会で過去8度決勝に進み、現時点で8戦全敗という、極端なシルバーコレクターぶりとなっている。