PK戦の末にサンフレッチェ広島が前身東洋工業時代以来、53大会ぶり4度目の優勝を逃した。

Jリーグ発足後は6度目の決勝進出だったが、広島としての天皇杯初優勝はならなかった。

敗れた広島はルヴァン杯も22日のセレッソ大阪との決勝に進んでおり、初優勝を目指す。

就任1年目のドイツ人ミヒャエル・スキッベ監督(57)の記者会見での主な一問一答は次の通り。

-総括

スキッベ監督 甲府、優勝おめでとうございます。前半は甲府の方がやりたいサッカーをやっていた印象がある。後半になって、ボールを早く動かせてシュートまでいけるようになってきた。延長戦ではペースを完全に握っていた。PKに関して言えば、勝つか負けるか。すべてが甲府に転がっていった。

負けた我々は、残念な思いに沈んでいる。優勝カップを広島に持って帰りたい気持ちが強かった。ただ、スポーツは勝者もいれば、敗者もいる。負けた者として、できるだけ早く切り替えて次のステップに進んでいくことが大事。非常に悔しいが、次のルヴァン杯に向けてやっていきたい。

-J2との対戦でJ1との違いを感じたことは

スキッベ監督 差はほとんどない。日本の選手は学校、クラブ、いろんなところでいい育成がされている。プロリーグで活躍している日本人選手は戦術、技術、全員が優れていると思っている。

-延長後半にPKを失敗した満田、PK戦で失敗した川村が泣いていた

スキッベ監督 試合に負けたことに関して悲しむことはあるが、彼らがPKを失敗したことに、悔やんだり責任を感じたりすることはないと伝えた。チーム全員が負けたということ。

-満田が5人目のPK戦のキッカーになった

スキッベ監督 満田はPKを蹴る選手として適している。(延長後半に)失敗したので、その経験を長く引きずらないために、切り替えさせる狙いがあった。

-22日にルヴァン決勝がある

スキッベ監督 スポーツの性質上、負けても立ち上がらなければいけない。そこをやっていければ。

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