J2で18位のヴァンフォーレ甲府がPK戦を制し、初優勝を飾った。J2勢としては、11年度のFC東京以来11大会ぶりの快挙。J1リーグで現在3位、ルヴァン杯優勝に王手をかけているサンフレッチェ広島を相手に番狂わせを演じた。これでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も手にした。

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甲府GK河田晃兵が大仕事を連発した。延長後半11分に、DF山本がハンドでPKを献上。「やりやがったなと(笑い)。でも彼がこのチームを支えてきてくれた選手なのは間違いない。タイトルを取らせてあげたいと思った」。右手一本でファインセーブし、仲間を救った。もつれこんだPK戦では、4人目をブロックし雄たけびを上げた。G大阪時代の14年にはチーム3冠を経験も「ずっとベンチに座って、貢献出来ていない複雑な思いがあった」。勝利の立役者となり「ほとんどの選手が出場してとったタイトル。チームとしてとれたことがうれしい」と胸を張った。