藤枝東は、延長戦の末に浜名に3-1。MF海貝俊輔主将(3年)が決勝点を奪い、15年以来7年ぶりの優勝に王手をかけた。浜松開誠館との決勝は、12日午後1時から袋井・エコパスタジアムで行われる。

藤枝東が最終盤で浜名を振りきった。1-1の延長後半2分、MF海貝の嗅覚がさえる。「疲れで相手の集中力も切れる。『来る』と直感で動いた」とゴール前に進入。中央で折り返し受け、右足で押し込んだ。主将の勝ち越し点で勢いは加速。同4分にも追加点を奪い、100分を超える死闘に終止符を打った。

OBの鷲巣延圭監督(42)の手腕もさえた。前半、押し込まれる展開が続くとハーフタイムに動いた。「奪っても前でボールが収まらなかった」と、188センチの大型FW植野悠斗(2年)を後半から投入。1トップを2トップに変更し、前線に起点をつくった。

10月から「選手権に向けて合わせてきた」(鷲巣監督)という布陣で攻勢に転じる。海貝も「FWに収まるようになって攻撃に厚みが出た」と振り返った。準備してきた新たな“引き出し”が、苦しい状況下で突破口を切り開いた。

決勝では浜松開誠館と対戦。今季、高円宮杯U-18プリンスリーグ東海では1分け1敗の難敵だ。それでも、海貝は「3年にとっては最後の選手権。勝ちきって優勝したい。強い気持ちで戦いたい」と言葉に力を込めた。決勝で静岡学園に0-2で敗れた前回大会の無念もある。頂点は譲らない。