日本プロサッカー選手会(JPFA)が28日、栃木県内でトライアウトを実施した。

Jリーグのクラブを中心に、退団する選手を対象としたシーズンオフの恒例行事。高校を卒業後、プロの世界に飛び込むも、わずか2~3年で契約満了を告げられた選手もいる。

最年少参加者は、20歳のMF横川旦陽(あさひ、東京武蔵野ユナイテッドFC)だった。横川は湘南ベルマーレのユースからトップに昇格。プロ1年目でJ3のガイナーレ鳥取、2年目の今季は東京武蔵野ユナイテッドFCへ期限付き移籍しプレーした。鳥取ではわずか2試合の出場にとどまった。湘南に戻ることなく、契約満了となり、今回、トライアウトに挑戦した。

「プロの現実を知りました。1年目からレンタル(期限付き移籍)で結果を出さないとこうなることは分かっていた。それは自分の責任。まず、試合に出られていない。まだ20歳。あきらめていない」と現役続行へ強い思いを口にした。

湘南のユースから大学に行く選択肢もあった。だが、トップ昇格が決まり「大学に行ってもプロになれるかどうか分からない」とプロの世界に飛び込んだ。現在、大学生なら2年生だ。 現在、カタールで開催中のFIFAワールドカップでは、MF三笘薫、守田英正、DF山根視来ら大卒選手が日の丸を背負って戦っている。高校卒業後、一度はプロ入りするも、大学に入り直し、再びプロの世界に戻る選手も出てきた。大学サッカーにはJクラブのスカウトの視察も多い。横川に大学入学の選択肢はあるのだろうか。

「今は(大学に)戻る気はないです。今日も、トライアウトで自分の良さは出せた。カテゴリーは問わず、社会人、プロでやりたい気持ちが強い。プロは厳しいのは分かっていて目指していた。この2年間に後悔はない。自分が決めたことなので」と言い切った。

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