全日本高校女子サッカー選手権で2大会ぶり6度目の全国制覇をなし遂げた藤枝順心が4日、優勝祝いで市内の農園からイチゴ狩りに招待された。ほぼ全部員にあたる約65人が参加。真っ赤に熟したイチゴを次々つみとり、おなかいっぱいほおばった。主将を務めた三宅怜(3年)は「大きくて甘くておいしい」と笑顔。招待に感謝し「全員で頑張った結果」と日本一になったご褒美を喜んだ。

数人組となった選手らはイチゴを手に、ポーズを決めてスマートフォンで「映え写真」を撮りあった。にぎやかに楽しむ選手らを見て中村翔監督(34)は「喜びを分かち合えてうれしい」。招待は3度目の優勝時からで、今回が4度目。指揮官によると今回の全国決勝戦前、すでに部員らから「優勝したらイチゴ狩りに行けるんですか」と期待されていたという。

招待したのは地元のジャパン・ベリー。上山優(ゆたか)代表(69)は同校の全国決勝戦をテレビ観戦。「(順心は)リズムと流れをもっていて、いい試合だった」と振り返った。先月末にはJ2昇格を決めた藤枝も招待している。両チームに「『サッカーのまち藤枝』をこれからも盛り上げてほしい」と願っていた。【倉橋徹也】