17日に開幕するJリーグの開幕前の恒例イベント「キックオフカンファレンス」が14日に都内で行われ、J1・18チームの選手がユニホーム姿で集結した。

鹿島アントラーズは、18日にアウェーで京都サンガと対戦する。岩政大樹監督(41)とパリオリンピック(五輪)世代のMF荒木遼太郎(21)が出席し会見に臨んだ。

鹿島は宮崎キャンプを含め、シーズン前の練習試合でJ2相手に1勝4敗。12日には水戸ホーリーホックに0-2で敗れ、サポーターからブーイングと厳しい叱咤(しった)激励を受けた。

岩政監督は「監督としてシーズンスタートから指揮を執るのは初めて。開幕戦から経験がある曹(貴裁)さんのチームは非常に分が悪いと思っています」と苦笑い。

その上で、「チームとして新しい若い選手をたくさん抱えて、その選手の成長を持ってタイトルにつなげたいというシーズンになる。ここまでプレシーズンで結果出てなくてサポーターの皆さんに期待感は抱かせるような戦いはできていないが、開幕戦でいいスタートを切ってつなげたい」と決意を新たにした。

開幕戦はシーズンを占う上で重要な1試合でもある。岩政監督は開幕戦の位置付けについて「選手には、負けたら34分の1、勝ったら34分の1、以上だと言おうと思っている」とあくまでも34試合の1試合であることを強調した。

背番号10を背負う荒木は「自分たちが今やっている新しい鹿島を、最初からピッチの上で表現できるように、いいスタートダッシュが切れるようにやっていきたい」と話し、パリ五輪について「当然意識している。その前に、チームで試合に出て結果を出すと必然的にパリに選ばれてくると思っている。まずはチームで試合に出て結果、ゴールやアシストで目に見える結果を残してアピールしたい」と意欲を見せた。