藤枝MYFCは0-5で東京ヴェルディに完敗した。

前半1分にミスから失点。序盤に出ばなをくじかれると、立て直せなかった。3点追う後半も2失点し、21年以来2シーズンぶりの3連敗。須藤大輔監督(45)は「あってはならないゲーム。申し訳ない」と頭を下げた。

早すぎる失点が重くのしかかった。開始55秒、自陣でボールを奪われて先制点を献上。想定外の展開でばたついた。その後の2失点はクロスから。高さに分が悪い弱点を突かれた。今季初先発したDF金浦真樹(23)は「最初の失点は自分のミス。そこが全てだった」。選手3人が同時交代した後半立ち上がりは攻勢を強めるも、再びミスから失点。1度狂った歯車は最後までかみ合わなかった。

頼みの攻撃も鳴りをひそめた。指揮官が指摘したのは「ゴールに向かう姿勢」。失点後も相手の圧力に屈し、ポジション取りで試合を優位に進める本来のスタイルを出し切れなかった。試合の流れを読んで攻撃のテンポを変える選手が少なかったことも課題の1つで、MF横山暁之(25)は「自分も含めて、そういう状況でいかに平常心でできるかが大事」と反省した。

試合後はサポーターから激励の拍手が起こった。須藤監督は「その反応を見て、本気で考えようとしないなら、私も含めてピッチから去った方がいい。1人1人が責任を持ってやっていく」と思いを代弁した。屈辱的な敗戦を糧に再びはい上がる。【神谷亮磨】