FC DENOVA札幌(札幌)がAVENDA FC(函館)を6-0で下し、初優勝を果たした。

同チームは「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での全国決勝大会の出場権を得た。全国9ブロックの大会は全日程を終了し、代表16チームが出そろった。

決勝の開始早々、FC DENOVA札幌の攻撃が相手ゴールに襲いかかった。2分にMF太田葉琉が右足で押し込み先制点を挙げた。1分後にFW谷上楠伊斗の右足から芸術的なループシュートが飛び出し追加点を決めると、4分に再び谷上、11分にPKで太田が加点した。第2、3ピリオドでも1点ずつ挙げて大勝。試合後にはピッチ上で「みんなブラボー」と口々にたたえ合った。初出場で初優勝の快挙に柴田拓也コーチ(36)は「良い選手が数多く在籍したことも大きかった」と振り返った。

柴田コーチが就任した6年前に集まった選手たちが中心になった。先制点を挙げた太田、主将のFW竹沢日向らは4歳の頃からの教え子だ。長くプレーをしているだけに、仲間の動きはよく分かっている。竹沢は「一緒にやってきたので、飛び出すタイミング、ポジションなどが分かる」と話す。太田も「(仲間と)分かり合っていると思う」とコメントした。2得点の谷上は「みんなの協力で点が取れた」と笑顔だった。連携の良さに加え、小学校低学年から「考えるサッカー」を実践し、徹底して鍛えてきた。高学年がこなす練習メニューを小1から挑戦し、技術を磨いてきた。

同大会では初めての全国大会が待っている。この日、第3ピリオドの最期のプレーで得点したMF坂本浬は「全国で結果を残したい」と夢の舞台での飛躍を誓った。

〈主催〉日刊スポーツ新聞社、北海道サッカー協会〈主管〉苫小牧地区サッカー協会〈後援〉日本サッカー協会〈特別協賛〉全国農業協同組合連合会(JA全農)〈協賛〉ホクレン農業協同組合連合会