北海道サッカー協会と札幌ドームが20日、今年の全国高校サッカー選手権北海道大会決勝を札幌ドームで開催すると発表した。

決勝は11月11または12日に開催する予定。J1北海道コンサドーレ札幌のサンフレッチェ広島戦が両日のどちらかで開催されるため、その前後になる。会見に出席した道協会の越山賢一会長(66)は「世界に誇るドームで大会を行えることを感謝しております。今の高校生年代がここでサッカーができるという夢が目標になり現実になる」と話した。

全天候対応のドームで全国切符を争う。例年は準決勝と決勝を2日連続で実施しており、選手に体力的負担があった。例年通り1回戦から準決勝までは10月に行うが、決勝は準決勝から2週間後の11月。決勝に進出した2チームが万全の状態を整えることが可能になる。

また、決勝の日程を遅らせる好影響について、札幌ドームの山川広行社長(66)は「北海道大会決勝から全国大会(12月末)まで今までは2カ月空いていたが、札幌ドームで開催することで、全国大会により近い日程で開催することが可能となり、試合勘やコンディションを維持して本戦に臨める」と説明した。

プロ野球日本ハムが今季から本拠地を移転したことにより、札幌ドームは幅広い活用を展開する方針。「どうやって埋めるのかを我々の課題としてやってきた。今までにない形でやっていくしかない。アマチュアスポーツで使う機会があればぜひ使っていただきたい」と山川社長。すでに高校野球秋季全道大会や社会人野球日本選手権北海道予選での利用が決まっている。