モンテディオ山形は山口と1-1の引き分け。1点を追う前半13分、FWイサカ・ゼイン(25)が、ホームでのチーム初得点を挙げたが、同初勝利はまたもやお預けとなった。

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粘って勝ち点「1」を積み上げた。1-1の後半33分、FWデラトーレ(30)、MF藤田息吹(32)の投入で交代枠を使い切った直後、デラトーレが負傷でピッチを退く緊急事態。試合終了までの約15分間をカウンターを狙いながら10人で守り切り、何とかドローに持ち込んだ。渡辺晋監督(49)は、選手たちが「『絶対にここで失点してはダメだよ』と言っていた」と振り返り、「勝ち点3を取るには点を取らないといけない。だが、失点してしまったら元も子もない。そういった意味での共通理解を10人がしっかり持ってやってくれた」とたたえた。

前節で8連敗をストップ。連勝で勢いを加速させたい一戦だったが、前半3分にいきなり失点。だが13分、MF小西雄大(25)のクロスをイサカが左足で合わせて同点。イサカは「練習の段階でサイドバックの背後はチャンスになると分かっていた。そこに(小西)雄大が素晴らしいボールを供給してくれたのが全てだった」と感謝した。

ゴールデンウイーク(GW)3連戦は今後、5月3日アウェー岡山戦、同7日にホーム藤枝戦を控える。ホームでのチーム初ゴールを挙げたイサカは「GW中に(ホームで)もう1試合ある。必ずなるべく多くのゴールを取って、いいGWになったと思ってもらえるような試合をできるよう、まず次の岡山戦をやっていきたい」と意気込んだ。

4月は1勝1分け4敗。前半の失点を早々と追いつき2戦負けなしと復調の気配を見せるが、MF田中渉(22)は「前半に先に失点することは良くない。そこがなければ試合展開も変わっていたと思うし、そこはまだまだ反省点」。課題を突き詰め、さらに磨きを加える。【相沢孔志】