北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(28)が約7カ月半ぶりに全体練習に完全合流した。

4日、札幌・宮の沢で6対6のミニゲームに参加。昨年9月15日の練習中、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、手術を受けて長期離脱していた。同時に以前から痛みを抱えていた左膝の手術も受けており「長かったけど、逆足の方もあったので、すごいポジティブな療養期間だった」と振り返った。

「不屈の男」の復活だ。両膝合わせて4度目の前十字靱帯(じんたい)断裂だった。「きつい時もあったけど、絶対戻れると思っていた」と信じ、リハビリを乗り越えた。小さな痛みが出ることもあるが状態は「7~8割」。回復に表情は明るい。

復帰早々の対人練習で、さっそくスライディングタックルを仕掛けるなど、激しいプレーを見せた。「多分周りはすごい心配してくれていたと思うけど、僕はこういうところでも行っちゃうので。それが自分の良さでもあり、もうちょっと考えないといけないところだと思うけど」と笑った。試合で強度の高いプレーをするために、ケガ明けでも怖さ知らずのプレーで準備する。

復帰戦は24日ルヴァン杯横浜F・マリノス戦(札幌ドーム)を目標にしているが、今後の練習で状態を確認しながら決まる。「これでまた復活すれば、いろんな人を元気づけられると思うし、そのためにもしっかりまた活躍したい」。4度の大ケガを乗り越えてピッチに立つ姿は、見る人に勇気や希望を届けられるはずだ。