北海道コンサドーレ札幌は10日、札幌・宮の沢での練習後、約3年半ぶりのファンサービスを実施した。

コロナ禍で休止していたが、ファンクラブ会員向けに選手がサインや写真撮影に応じた。21年加入で、札幌では初めて練習場でサポーターと直接コミュニケーションを取る機会となったDF岡村大八(26)は「僕たち選手にとってすごく貴重でありがたい」と楽しんだ様子だった。

自身も小さい時の忘れられない思い出がある。5~6歳の時、サッカーの練習帰りに都内でカズことFW三浦知良(56)に遭遇し、握手をしてもらったことがある。「うれしかったですね」と懐かしんだ。今は岡村もプロとして握手やサインを求められる立場になった。「今度は逆に自分がそういうことをできるようになったのは、ちょっとうれしいなと思う」。だからプライベートでも「いつでも声をかけてもらって大丈夫です」と歓迎する。

この日、サポーターから直接受けたエールをパワーに変え、13日アウェー湘南ベルマーレ戦(レモンS)に向けて準備する。今季初連勝を狙い「クリーンシートにこだわっていかなきゃ、この先上位には行けない」と、9試合ぶり完封を守備陣として掲げていた。