北海道コンサドーレ札幌がジュビロ磐田に2-3で逆転負けを喫したが、5年連続の1次リーグ突破を決めた。

前半2分、MFルーカス・フェルナンデス(29)が先制点を決め、1-1の後半28分、MF深井一希(28)がPKを決めて一時勝ち越し。だが同36分、40分と連続失点で逆転された。3勝1分け2敗のA組2位でベスト8入りを果たした。

引き分け以上で自力での突破を決められていたが、命運は他会場の結果に委ねられた。試合終了数分後、スタジアム内で吉報がアナウンスされ、ビジョンに「突破」の文字が映った。ペトロビッチ監督(65)は「今日は決していいゲームではなかった。コンビネーションもいいものを出せず、ミスもあった。唯一ポジティブなのは、グループステージ突破という自分たちの目標を達成したこと」と安堵(あんど)の表情を見せた。

幸先良くスタートした。前半2分にMF浅野からのクロスをFWキム・ゴンヒが触れ、ルーカスがダイレクトシュートを放ち、先制点を奪った。ゴールが決まるとボールをユニホームの中に入れて腹部を膨らませ、おしゃぶりポーズで喜びを表現。12月に第1子を出産予定で、この日スタジアムで観戦していた妻キャロラインさんに向けてのパフォーマンス。試合前から約束していたため「決められて良かった」と話した。

後半16分に同点に追いつかれるも同28分、一時勝ち越しに成功した。深井がペナルティーエリア内で倒されて獲得したPKを自ら蹴った。右足を振り抜き、ゴール右に決めると、スタジアムは大盛り上がり。前節横浜戦で右膝の大ケガから約8カ月ぶりに復帰を果たした不屈の男のゴールに「やっぱり僕のゴールを期待してくれていたのかなと思うと、ありがたい気持ちでいっぱい」と感謝した。

逆転負けも、次のステージへの切符を手にした。19年にクラブ史上初進出の決勝の舞台に立ち、準優勝の悔しさを味わった深井は「あの決勝の舞台に行きたい。ここから1試合1試合、勝ち上がっていくのは難しいが、チーム一丸となって全員で戦っていけたら」と見据えていた。

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