京都サンガF.C.の主将で日本代表のMF川崎颯太(21)がメンバーを外れ、今季初めて先発しなかった。

20日のペルー戦まで日本代表活動に参加していた川崎は、11日新潟戦で負傷した右足首の痛みが癒えず、代表活動期間も別メニューが続いていた。

曹貴裁監督(チョウ・キジェ、54)は「代表チームのベンチに入って、ふわふわしてたから外したんじゃないです」と冗談めかして話したが、不在の理由は負傷によるもの。京都に戻っても状態は上がらず、試合2日前に、出場が難しいことを川崎から伝えたという。

この試合には間に合わなかったが、曹監督の川崎への愛は変わらず強いと感じられる。自身の教え子であり、川崎が目標としている選手でもあるMF遠藤航(30=シュツットガルト)と今回の代表活動終了後に会話をしたという指揮官からは、初代表の川崎を気にしていた様子がうかがえる。代表から戻ってからの川崎には、「自分が目標にすべき選手と一緒に時間することで、顔つきもちょっと変わったなと思う」と頼もしさを感じていることを明かした。

代表デビューこそならなかったものの、川崎への思いは膨らむばかり。「これからはサンガの選手のみならず、日本代表する選手として大きく羽ばたいていって欲しい。今日、(J1)100試合出場のセレモニーやっていたが、本当に200、300、400と積み重ねながら、高いステージで見たい選手」と話し、今後の共闘を楽しみにしていた。