北海道コンサドーレ札幌MF金子拓郎(25)が13日、札幌・宮の沢での練習に参加した。クロアチア1部ディナモ・ザグレブ移籍が濃厚。15日ホーム・アルビレックス新潟戦(札幌厚別)に向けて「今はコンサドーレの一員としてやっているので、次の厚別の試合は自分のプレーをして、勝利に貢献することだけを考えてやっている」と話した。移籍交渉次第では、同戦が札幌でのラストマッチとなる可能性がある。

札幌厚別公園競技場は、今季終了後から改修工事のため、26年まで使用できない。クラブにとって歴史がある会場で“聖地”と呼ばれる。金子にとっては同会場で20年10月10日湘南ベルマーレ戦(2-1)でプロ初の複数得点を挙げ、21年6月19日大分トリニータ戦(2-0)でも2発。勝利に導き、ヒーローとなった思い出の地だ。いいイメージを持っており、「点を取れればベストだが、自分だけのプレーにならず、チームが勝つことが一番」と描く。

チームはリーグ戦直近4試合で2分け2敗と勝利から遠ざかっており「何としてもここで1つ勝って流れを断ち切れるようにしなきゃいけない」と気合を入れた。

森保一日本代表監督(54)が今季初めて札幌を訪れ、試合を視察する予定。A代表を目指す金子にとってアピールのチャンス。「平常心で、しっかりと自分とチームのベストなパフォーマンスを出すことだけを考えて頑張りたい」と意気込んでいた。