セレッソ大阪は次節23日に、アウェーで首位神戸と対戦する。残り7試合となった最終盤で、両軍の勝ち点は7差。6位C大阪にとれば、優勝圏内に残れるか否かの大一番になる。
小菊昭雄監督(48)は19日、大阪市内での公開練習後に取材に応じた。前節16日のアウェー鹿島戦で痛恨の黒星を喫したが、神戸も広島に敗れ、2位横浜は鳥栖と引き分けた。7位広島まで勝ち点8差内にいる大混戦になった。
「幸いにも勝ち点差は変わらず、残り7試合ある。選手とも共有したが、自分たちの力でこの状況を打開できる。優勝という目標に突き進むことができるのはありがたい」
可能性が消滅しない限り、優勝という言葉を強く使い続ける理由も明かした。
「(プロ野球阪神の)岡田監督みたいに優勝の言葉を出さずにとか、トップ3を掲げていく人が正しいのかもしれないが、選手、ファミリー(サポーター)がそこを真剣に目指しているので、監督である僕が言わない、求めないのは違う。優勝の可能性があると思っているので、チームの長として口に出して引っ張っていきたい」
次節に対戦する神戸吉田孝行監督(46)は、高校サッカーの名門・滝川二時代の1学年違いの後輩。初対決となった6月10日も、今回と同じ6位C大阪と首位神戸の立ち位置で、ホームのC大阪が2-1で撃破している。
この日の練習では、DF進藤亮佑(27)ら複数の主力が別メニューだったが、神戸戦には間に合う見込み。故障から戦列復帰しているMF奥埜博亮(34)も、鹿島遠征をあえて回避したことで、コンディションがさらに上がったという。
「(6月の)ホームでの神戸戦も、お互いのファミリーに響く試合はできた自負がある。そういう上位対決で、サッカーは素晴らしい、さすが上位対決やなと思ってもらえるようにしたい」
運命の阪神ダービーへ、小菊セレッソはベスト布陣で臨み、逆転でのミラクル優勝へと突き進む。