3連勝を狙った7位サンフレッチェ広島は、敵地で京都に痛恨の黒星を喫し、逆転優勝は絶望的となった。

最近4勝1分けと好調だった広島は、前節の首位神戸戦にも完勝していたが、これで6試合ぶりの敗戦。相手の2倍以上となる19本のシュートを放ちながら、1点が遠かった。

順位は7位のままで、残り6試合で首位神戸とは勝ち点11差に開いた。昨年は悲願のルヴァン杯制覇を達成したものの、今季は既にルヴァン杯、天皇杯で敗退しており、無冠が濃厚となった。

ミヒャエル・スキッベ監督(58)は「前線のフィジカルを生かしたロングボール攻撃に苦労した」と、京都の勝利を称賛しつつ「自分たちのパフォーマンスには満足している。多くの好機をつくり、シュートまで結びつけた。残念ながら最後のシュートの正確性を欠いた。それがあれば、違った結果になっていた」と、詰めの甘さを反省した。

この日はDF佐々木翔(33)がコンディション不良で欠場。代わりにDF東俊希(23)が入った。

日本代表のGK大迫敬介(24)は「(東)俊希もしっかり相手と戦い、ビルドアップでもチームに貢献してくれた」。敵陣に押し込んでいた前半のうちに、先制点が取れないことで流れが変わってしまった。

DF荒木隼人(27)は「負けたのは悔しいが、優勝が遠のいたから、どうとかはない。僕らは常に目の前の試合に懸けている。モチベーションが下がることはない」と断言した。

次節30日は23日時点で3位の名古屋と対戦する。広島とは勝ち点3差だけに、残り6試合となった中でも重要な戦いになる。