サンフレッチェ広島のFW加藤陸次樹(むつき、26)に2戦連続ゴールは生まれず、京都に手痛い黒星を喫した。前節神戸戦では首位を撃破する技ありのヘディングゴールを決め、今季5点目としていた。

「セカンドボールの回収で負けたところで、流れをつかまれていた。本当に細かいところで、今日は相手が上回ったかなと思う」

前半開始1分、最終ラインからのロングフィードに加藤が競り、こぼれ球にMF満田がシュート。2人の好連係で幸先のいいスタートを切った。同19分にはクロスに加藤が右足を合わせたが、相手に阻まれた。

今夏にセレッソ大阪から移籍後、この日が初めての関西遠征だった。新天地では7試合2得点。チームは4勝1分け2敗と結果も出ている。

この日を含め、6試合がフル出場。今季のC大阪ではフル出場は1度もなかった。広島では最後までゴールを狙う、新たな責任も生まれた。

「何が足りなかったかというか、結果的に得点できなかった。それに尽きる」

順位は7位のままだが、首位神戸とは勝ち点11差に開いた。

加藤は逆転優勝が厳しくなったことを認めつつ、「優勝というよりも連敗しないこと。目の前の試合のことだけを考える。先のことを考えても、もう、どうにもならない」。

次節30日の名古屋戦へ「負ければ順位も下がるだろうし、勝てば(上位と)ひっくり返るだろうし、本当に大事な1戦と思う。いい準備をしたい」と、下を向かなかった。