神戸が、J参入27年目のリーグ初優勝を飾った。名古屋戦に2-1で勝利。2位横浜との勝ち点差が「4」となって、12月3日の最終節を待たずに決定。タイトル獲得は19年度天皇杯以来で、リーグV初めてとなった。

神戸は全開だった。前半12分、DF酒井が頭で落としたボールを、FW大迫が左足でスルーパス。MF井出が右足インサイドで合わせて先制ゴールを奪った。

さらに2分後、左サイドから大迫がクロス。FW武藤が右足で合わせて追加点を奪った。

大迫は、前半で2アシストをマークした。

しかし同30分には名古屋FWユンカーにゴールを許して、1点を返された。

今季は選手時代も神戸でプレーした吉田孝行監督(46)が率いて、全員が連動する激しい守備から、速攻を繰り出す戦術を徹底。開幕3連勝と好発進した。

FW大迫勇也(33)を中心として、白星を重ねた。

世界的名手のMFアンドレス・イニエスタ(39)は夏に途中退団したが、全員が一丸となってカバー。

9月29日には2位横浜とアウェーで首位攻防戦。前大迫のPK、武藤のゴールで2-0と快勝した。大一番を制して、連覇を目指して粘る横浜を振り切って、ゴールテープを切った。

神戸は94年に川崎製鉄水島サッカー部を母体として発足。95年に「ヴィッセル神戸」として活動も、チーム始動日だった95年1月17日に阪神・淡路大震災に発生した。スポンサー撤退など経営難に陥って、04年に三木谷浩史氏のクリムゾンフットボールクラブ(現楽天ヴィッセル神戸)が運営をスタートした。

FWカズ、FWポドルスキ、イニエスタら大物選手が在籍して、話題は豊富だったが、2度のJ2落ちなど成績は安定しなかった。

そんなチームがJ参入27年目で、頂点に立った。

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