神戸弘陵が最終盤の猛攻も実らず、神村学園(鹿児島)の前に3回戦で敗退となった。

1点を追う後半39分、FW北藤朔(さく、3年)が決定機を迎えたが、右足で放ったシュートは枠をとらえきれなかった。同ロスタイムにはFW馬場悠平(3年)が強烈な右足のシュートを見せるも、相手GKに阻止された。怒濤(どとう)の連続攻撃も、あと1歩及ばなかった。

谷純一監督(50)は「あと1つ入っていて、PK戦までいっていれば盛り上がったと思う。あそこで決め切れなかったところは、もう1つ成長するのに必要なこと」と振り返った。

試合は神戸弘陵が優位に進めたものの、後半2分に先制点を許した。同6分にはFW石橋瀬凪(せな、2年)がCKからドンピシャの同点ヘッドを決め、再び勢いづいたが、同31分に勝ち越し点を与えた。

谷監督は「負けたことは残念だが、今までやってきたことを選手はしっかりピッチで表現してくれた。3年生の多くはサッカーを続ける。ちょっとしたところの差で悔しい思いをしているので、次のサッカー人生に生かしてほしい」と、温かいメッセージを送った。

3大会ぶり12度目出場の神戸弘陵は、この試合に勝てば93年度に記録した過去最高のベスト8に並んでいたが、これで出場した直近の4大会はすべて3回戦(ベスト16)止まり。プロ野球阪神、Jリーグ神戸に続く日本一はならなかった。

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